たまに屋上で夕日を見る。
青春でしょ?まだ学生だもん。

シノと見る夕日は、とっても綺麗。きっとシノが隣にいるからだね。二人だけの世界。

「いつも思うことがあるんだ」

篠原は煙草を銜えながら返事では無くて俺の目を見遣る。

「このまま篠原を突き飛ばして一緒に死ねたらって」

いつかは俺から離れちゃうなら殺して、ずっと俺のものにしておきたい。

「殺してもいい?」

篠原は、紫煙を肺に深く吸い込むのが分かる。

「そか、わかった」