篠原と話す祥太は見下ろしている。

祥太と話す篠原は見上げている。

「祥太って身長どんくらいだ?」

脈略の無い唐突の質問に質問してから数秒間に間が出来た。

「どーした?急に。測ってないからな」

「いや、何となく」

「はいはーい!」

今日発売された漫画を読み更けていた忍が立ち上がって私達に「ちょっと待ってて下さい!」と言って溜まり場から走って何処かに行ってしまった。

「あいつも急にどーした?」

私と祥太は、呆然と見送るしか無かった。
篠原は、いつもと変わらず口の端を歪まして笑ってるだけだった。

「いや、あれはわかんねぇ」