「そういや燐高の奴等とやり合った事ねぇな」

伊崎は、当たり前のように松橋先輩の隣に座る。

そう言えば、そうだ。
喧嘩を吹っ掛けられた事は記憶の中ではない。

「そりゃあ、燐忍同盟組んでるからな」

「あ?」

俺もそうだけど伊崎も怪訝な顔で松橋先輩を見ている。

「1年の冬だったか?燐高と忍海は、酷いぐらい殺り合ってた。毎日誰かは入院送りにされていたよ」

「原因は何だったんっすか?」

「さぁな。私達より先輩達から続いてたらしいからな」

紫煙が風に揺られ俺のところまでやって来る。