こんな時に先輩達がいない。

さすがに走り疲れて屋上まで逃げ込んだ。

何だ、追い掛けて来てないじゃん。諦めてくれたのか?
年の為、ここで時間潰しとこう。

「お前、何してんだ?」

「松橋先輩!……犬だ」

「腹黒がいなけりゃ、てめぇなんて…」

屋上は真山さん達の溜まり場だ。そこに松橋先輩がいるって事は…何だかんだでラブラブなんだよな、この二人。

「後輩相手にすぐに切れんなよ。みっともねぇ…」

「おい、ブス犯されたいのか?」