煙草が切れたからコンビニに立ち寄った。
先輩達にも何か買って帰ろうと気分は最高だった。

「忍ちゃーん、運命だね」

燐高の人に会うまでは─。

思いっきり顔を背けて自分の住処である学校まで逃げた。

もう追いかけてこないだろうと安心したのも束の間、平然と俺達の学校に足を踏み入れていた。

「ぎゃああ!!何で追いかけてくるんっすか!
てか、他校の人間が入っちゃダメでしょう」

「忍ちゃんが逃げるからだろ~?」