少し乾ききった金色の髪をドライヤーで乾かしているって事は見ての通り私が負けたのだ。

「さみぃ…」

「当たり前だ。本当にバカだろ」

「てめぇが悪いんだろ」

本気で自分は悪くないって思ってる伊崎に変に関心してしまう。こいつ本当に自分で回ってやがるって。

乾かした髪を櫛で綺麗にしてやる。我ながら綺麗に出来た。

「腹減った」

「でかいガキだな。
冷めちまったから温め直すから待ってろ」

何か、私はこいつの母親か?




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