和巳は全メニューを2周して満足したのか背筋を伸ばした。

「さてと見たいもん見れたし帰るかな」

唇を歪まして和巳と目が合う。

「また呑もうな。
篠原は、たまには抜かねぇといけねぇよ」

ニヘらと祥太とは違う愛嬌ある笑顔で草太達がいる場所に向かう。

「黒ちゃん!帰ろうな」

「1人で帰れ!いっ…!」

草太んとこの黒崎といった奴を姫さん抱っこしてこっちに向かってくる。

「知ってるかしらないが祥太の兄が最近、室伏転入したそうだ」

篠原に耳打ちして教室から出ていった。

周りの騒がしい笑い声や雑談をやけに耳に入ってくる。

篠原は目を閉じて呟いた。

「そか」




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