「和巳から来るって珍しい事もあんだなぁ~」

草太は軽く片手を挙げて蕪木の隣の空いてる椅子に座る。

「忍海高が学祭やるって聞いたからよ。行かなきゃ損だろ?」

「そんなんで動く奴だっけなぁ?」

ニヤリッと笑う草太。
机の上に乗っていた料理は全て空になっていた。

「3年か?」

篠原が着けている猫耳を手に取り自分の頭に着ける。

「こんな機会じゃないと堂々と行けないからね。でも、篠原の貴重なもん見れたから来て良かったよ」

ニヒヒと笑うと篠原は口の端を歪まして笑う。