唇が離れればゆっくり動く睫毛。
まだその先を求めるかのような眼差しに
思わず視線をそらした。



『モカ……勉強中だよ?大事な説明して
 るのに……』



こっちの気も知らないで……



『ゴメン……我慢ムリみたい…』



ドクンと心臓が飛び跳ねる。
ヤバイ……今絶対モカを見れない。
鼓動がだんだん激しくなる。



細い指があたしの指に絡まり、
自然と視線は再びモカを捕らえた。



『ミッちゃんのイジワル……あたしだけ
 が我慢出来ないの?聞き分けのない
 子供みたい?幻滅した?』



言いながら抑えきれないのか
どんどんあたしの体勢を崩していくモカ
必死に逃げても、もう後ろはベットで
逃げ場がない。