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「亜子!大丈夫なの!?」

学校についてすぐ、由香に声を掛けられた。

「なにがぁ!全然大丈夫だよっ」

あたしはケラケラと笑い声をあげる。

…ほんとは、大丈夫なんかじゃない。

朱莉ちゃん達を見たくなくて、

今日は遠回りして学校に来た。

「亜子、ちょっと来て?」

由香に手を引かれてベランダへ出る。

「何があったの?作り笑いなんか、亜子らしくない…」

…話そう。

由香の言葉があたしの心を動かした。

「---------あのね…」

あたしは由香に全て話した。

慎君という男の子に会ったこと。

慎君への気持ち。

朱莉ちゃんと慎君の事……。