夏祭りまで、あと1週間になっていた。
夏祭りの恒例となった、線香花火。
線香花火は自分たちで買うんだけどね。




「はぁ~。あっつ!こりゃ焼けるわぁ~。」

「夏美はいっつも日焼け止め全然塗らないねぇ~。だから焼けるんだよ(笑)」

「そんなんやったって、黒くなるもんは黒くなる!緑は元が白いから、そんなへらへらしてられんの。」

「ちげぇーよ!夏美は男だから、日焼け止め塗らねぇーんだよな?」

「言ったなぁ~!陸の泣き虫女~。」




太陽はますますサンサンとして、あたしの肌を黒くする。
そんなことしないで!陸に笑われる!
と願っても、太陽はあたしを焦がす。




「見っけ。線香花火売り場。」

「「「さぁっすが蓮!!」」」