「じゃぁ俺行ってくるから!」

「あたしも行くってば!」

「いいのいいの。家帰ってな。夏美ん家行くからさ。」

「陸…。」




ポンポンと背中を押され、私は家に帰ることにした。


このとき、何としてでも一緒に行ってればどうにかなったのかな?
大体忘れ物なんてしなければ…
今更後悔したところで遅いのは知ってる。


”待ってろよ。”
”うん、待ってるね。”

笑顔で手を振り、陸は公園へと走って行った。
最後に見た陸の後ろ姿は、
かっこよかった。