「妄想すんの!」

「はぁ?」

「…俺は、金魚を夏美だと思ってすくった。」




…はい?
何ですか、それ(笑)

ちょ、酷くない?
金魚とあたしを同じとして見てるわけ?




「何それ、どういう意味?」

「だ、だからっ。
好きなの…夏美のこと。」




一瞬、風が止まった―――