その全てを体に刻んで
そして、記憶ん中でもちゃんと思い出せるように。色褪せないように。いつまでも色鮮やかであるように。


笑花との1分1秒を、その全部を抱き締めたくて

だから俺、誰にも言わずにブログ始めたんだよな。

いつも一緒にいたあいつには、何でか知らんがバレたけど。

だだひたっすらに笑花のこと書いてたからな…散々イジられて大変だったんだぜ?


まぁ、笑花にバラされなかっただけマシだけどよ。



「…ふはっ」


俺の気も全く知らねぇで、のんきな顔してるわコイツ。

俺の隣でふっとい木の幹に寄り掛かりながら、自分で持ってきたサンドイッチをはむはむと食べてる笑花を見ると

やっぱり俺の頭も花畑になるらしい。


俺の顔が揺れたのが視界に入ったのか、笑花もこっちを向いて首を傾げて


――――笑った。