「あでで?貝はどこにもないんでない貝?」





浅瀬に着いてこうつぶやいたラッコくんに、あしかくんはこう答えました。





「貝ならここにあるじゃん!」





すると、あしかくんは突然、ラッコくんの抱えている貝を無理やり取ろうとしました。





「や、やめてよ!あしかくん!」





「いいじゃん、ちょっと貸してよ!」




「や、や、やめてよ〜!」





ラッコくんはいつもは見せない真剣な顔で嫌がっていました。