「おい、お前。一先ず、刀を収めて、座れ」



美桜里は彼の命令口調に苛立ちを覚えたが、刀を鞘に収めた。



しかし、腰は浮かせたままでいつでも応戦出来るようにしていた。



それを不思議に思いながらも、美丈夫達も腰を下ろす。



「お前、名は?」


美丈夫は座って、すぐに美桜里の尋問に入った。



彼は誰もが振り返るような端正な顔立ちをしているのに、彼は眉間にシワを寄せ、鋭く目を吊り上げていた。