「美桜里、私と来い。来なければ、力ずくで連れて行く。これは最終警告だ」



「前にも言ったはずだ。私は兄様とは行かない」



「警告はしたぞ…」



桐生は指をパチンと鳴らした。



すると、何処からか大量の札が飛んで来て、美桜里の周りを漂う。



そして、それは美桜里の身体を張り付いた。



「あぁああぁあっ!」



全身に電撃が走ったかのような痛みが美桜里を襲った。



おそらく、この札は妖を拘束する際に使うモノなのだろう。