「では、今度お伺いしますね」 泉羽は美桜里達に会釈をすると、その場から去って行った。 「さて、俺達も遣いに行きましょう」 「…ああ」 美桜里はさっきの町娘の事が気掛かりだった。 何故だかは分からない。 ただ、何処かで感じた事がある雰囲気を纏っていた。 答えが見出だせないまま、美桜里は先に歩き出した沖田の後を追った。