「壬生村の新選組屯所ですよ」



美桜里が話そうとする前に沖田が答えた。



「沖田…、何故、あんたが答える?」



「だって、美桜里さん。今、明らかに違う場所を言おうとしたでしょう」



沖田の鋭さに美桜里は言葉を詰まらせた。



美桜里は泉羽が不快な顔をしてると思い、彼女に視線を向ける。



しかし、泉羽は不快な顔はしておらず、ニコニコと笑っていた。