四半刻後――。
「雑魚が私に殴り掛かるなど百年早いわ」
浪士達を一掃し終えた美桜里は手をパンパンと払い、完全に伸びている浪士達を見下ろした。
ボロボロで伸びている浪士達に対し、美桜里は傷一つ負っていない。
「これ、どうする?沖田」
「今日の巡察は一君か…。じゃあ、貼紙でもしておいて、一君に連れて来て貰いましょう」
いつの間にか隣に立っていた沖田はそう言うと、近くの商家から筆と半紙を借りた。
そして、斎藤宛てに文書を書いた。
すると、少し離れた所に居た町娘が二人に近付いて来る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…