「困っている娘を助けないのは奴らと同じだ…」



奴らとは助けようともせず、知らんぷりをして立ち去る町人達の事だ。



美桜里にとって、毛嫌いする人間と同じ扱いをされるのは癪に障る。



「沖田、ひと暴れして良いか?」



「う~ん、良いですよ。ただし、殺しちゃ駄目ですからね」



一応引率者である沖田の許可をもらい、美桜里は町娘を助けに向かった。