ザー――――………



雨だ……



「チッ……雨かよ」



太陽君の体が少し離れて隙間ができた。



よし、今だ!



ドスッ――!




「うっ…!」




あたしは太陽君のみぞおちを殴り、その隙に逃げた。


雨は段々酷くなってきていた。



このまま歩いてもびしょ濡れになるだけだし雨宿りしなきゃ……。