「樹里ちゃ~んっ!!!」



あ、太陽君……。



「ごめん、お待たせ! んじゃ行こうか」



「うん」



雲行きが怪しくなってきている……。



雷ならないと良いけど…。



はい、と差し出された手にあたしの手を乗せる。



毎日手を繋いで帰ったから不思議と恥ずかしさはなくなったけどやっぱり緊張する。



「今日は何処に行くの?」


何も聞かされてないあたしは尋ねた。