「樹里ちゃん、大丈夫?」


樹里ちゃんは壺を割ってしまったらしい…。



確かこの壺理事長お気に入りだったよな…?



理事長怒るだろうな。



俺は樹里ちゃんの後ろをぴったりくっついて歩く。



理事長はカンカンに怒ってた。



俺は金を払うと言って樹里ちゃんを助ける。



俺の服を軽く引っ張るのも不安そうに俺を見るのも…
笑顔を見せるのも止めてくれ―――



好きになってしまう。