視線を時雨君の方に向けた。




目の前に顔が…!



今にもキ――♪♪♪♪♪




―…………




時雨君の顔がゆっくり離れる。



ドキドキしたまま通話ボタンをおす。



「はい」



「あ、樹里? 何してんの? トイレ長すぎ(笑)」



雅…



「うん、ごめん。すぐ戻るから」



ピッ―