彼の名前は高藤くんと言うらしい。


"なんか珍しい苗字…

でも、悪い人じゃなくてよかった"


「明日はいよいよ卒業だね〜!」

と美優はいう。


「卒業したら私達、学生じゃないから無職になるね!」


「ある意味あんまない体験だね!」


美優は一人テンションが高い。


"そろそろ帰ろう………"


私の家は皆とは少し離れている。


"早く免許ほしいなあ〜"


そう思いながら暗い夜道を自転車で帰った。