「ユニフォームはスカートだったかもしれないけど。
普通の日…つーか練習ん時はジャージじゃね?」
「あー…そうか、そうだよなぁ…。
くっそぉ、中学生の生足見てぇなぁー」
「…危ないオッサンだなオイ」
「あはは、健全な高校生って言ってくれ」
…いや、健全を通り越してんじゃね?
「でもあの子、テニス部だったのかぁ。
ミニスカでラケット振って…って、似合いまくり!!」
「…ん?あぁいや、俺が知ってるサクライ アヤはメガネをかけたぽっちゃりな子だった」
「あれ、そうなの?」
「うん」
昔と今は全然違う。
顔も体型も、放たれる言葉も、想いも…。
「へぇー…あの子がぽっちゃりで、メガネ…。
それはそれで良いねぇ、そそるわー」
「…範囲の広いオッサンだな」
「手当たり次第に声かけてるお前に言われたくねーよ」
……あはは、確かにそうかも。
「でも大雅、あの子のこと好きなんだろ?」
「…へ?」
え。
俺が、あの子を…?