「優太?」

話しかけると優太は私の方をみる事なく言った


「美代、俺…やっぱり無理、綾菜が死んだって信じられない。信じたくない…」


見ていられなかった


いつも、大人な優太が子供の様な我が儘を言っている
分かっていた

優太が綾菜の事凄く大好きってことぐらい承知の上だったのに…


私が思っていた以上に優太の中では綾菜の存在がどれ程大きかったか改めて思い知らせた