真っ先に言ったのは波奈だった。


「やっぱダメかぁ~」


「いや……オレ達はムリでも、


この学校の中なら得意なヤツいるんじゃないか?


同じクラスの坂口(さかぐち)とか……」


紗綾の顔がパアッと明るくなった。


「ほんと!?


よし、じゃあ今度声かけてみるわ!!」