雨が波奈の頬を濡らす……


雨ではなく、涙なのかもしれない。


それから堰をきったように話し始めた。


「仕方ないじゃない……


この日常を壊したくなかったのよ!!


みんなで笑い合って、楽しんで……


これ以上の幸せなんてない。


私がサクを好きだと言ったら、


サクは困るし朱音は遠慮しちゃう……


そんなのいや……


私はこの日常を絶対守ってみせる!!


たとえ、自分が悲しい思いをしてもね!!」