クリーム色の壁と背中がくっつく。 そのすぐそばにサクの手がある。 サクの顔はいつになく真剣で、 見つめられて喋ることもできない。 ど、どうしよう…… 引っ込みがつかなくなっちゃった…… 動けない、動きたくない、恐い、嬉しい ――正反対の思いが頭の中を駆け巡る。