「確かに、成績は中の中で、 いっつも学年10番内の アンタにはかなわないけどさ……」 ちょっと卑屈になりかけていたら、 なんと否定の言葉がかえって来た。 「……いや、そーゆーことじゃなくて。 今日なんのために サクにぃ(義兄)のとこに行くわけ?」