「??!!」
思わず声を出しそうになって、私は慌てて口に手を当てる。
“こ、これ……"
金髪の外国のお姉さんが、ビキニ姿でポーズを取った表紙。
チラリと中を覗くと、他にも豊満な体つきをした外国のモデルさんたちが、
きわどいポーズを取っているものばかりだった。
“ベッドの下に…
こ、これってお決まりの…
エロ本的な?!!”
涼がまさか、こんな……
「……ん…」
「!!」
その時、涼が眉を寄せ、寝返りをうった。
私は慌てて、雑誌をベッドの下に戻す。
「……ん….咲…?」
涼の瞳が眩しそうに薄っすらとあいて、私の方を見た。
「お、おはよ涼…。
疲れてるなら今日はゆっくり寝てる?。私、帰るから……」
気まず過ぎて、とりあえずこの場から立ち去りたい。
そう言って、立ち上がろうとした時だった。
「きゃっ…」
ぐいと腕を引かれたと思ったら、気付いたら私はベッドの中…
まるで抱き枕の様に、スッポリと涼の胸におさまった。