ハッと目が覚めた。
目の前には、見慣れた天井。
ここは、私の部屋のベッドの上。
ゆっくりと身体を起こして、目覚まし時計に手を伸ばす。
時計の針は、午前9時前を指していた。
日曜の朝。
日曜は昼過ぎまで寝るのが私の日課だったけど、
早起きするのもだいぶ慣れてきた。
“…….またあの夢かぁ……"
ベッドの上で、私はため息をついてうなだれた。
最近、同じ夢ばかり見る。
そして、いつも同じ所で目が覚める。
その繰り返し。
“…私、変だ…絶対おかしい。”
身体が、少し火照ってるみたい。
夢の中で、涼に抱きしめられたかな…。
夢とはいえ、あんなキスしたからかな…。
またハッとして、私は慌てて頭を振った。
しっかりしろ私!
何考えてんのよ!!
顔を洗って、軽く朝食を済ます。
着替えて、メイクして…
日曜は、涼とのデートの日。
2人でゆっくり過ごせる、唯一の時間。