「借りたものを、こんなとこに置くんじゃないわよ…」
その袋を手にとって、ふと思い中身を取り出した。
中身は本当にただのDVD。映画の名前すら何も書いてない。
……18年幼なじみしてるのに、私は涼のこと何も知らないかも。
涼って何が好きなのか、どんな音楽を聴くとか…
学校でどんなことを勉強してるとか、将来何を目指してるとか…
私、涼の彼女なのに……
私はDVDを取り出すと、テレビをつけてプレイヤーにセットする。
私、もっと涼を知りたい……
涼にもっと近づき……
その時。
テレビの画面いっぱいに映し出されたのは、下着姿の女の人。
その女の人に男の人が飛びかかり、下着を剥ぎ取っていく。
『アッ…ダメ、優しく、ね?』
男の人の手が、女の人の胸を掴むように揉んでいる。
頭が真っ白になり、私は動けなくなっていた。
ボーゼンと、テレビに流れる映像を見つめる。
『恥ずかしい…きて、もう早く来て』
女の人が切ない声でそう懇願する。
…な、なにこれ……
こ、これって……こんな……
ガチャッ…
「!!」
その時突然ドアが開いて、私は条件反射のように慌ててテレビのスイッチを消した。
「あれ、咲」
「りょっ、涼っ…」
入ってきた涼は、シャワーを浴びてきたらしく頭にタオルを被り上半身裸にデニムを履いた姿だった。
「あぁ、兄貴たち来た?髪乾かしたらすぐ行くよ」
「う、うん…」
私はドキドキしながら答えた。
涼の裸を、直視出来ない。
てゆーか、どうしようテレビ……
「おい、これ…」
その時、涼が床に置いたあの茶色い袋とDVDの空ケースに気付く。
「あっ…」
私が止める間もなく、テレビのリモコンを取るとスイッチをつけた。
『アァ〜〜ン!』
テレビには、女の人が顔を歪めてそう叫んだ表情がアップで映し出された。
「やぁぁぁぁ!!」
私はたまらず声をあげ、目を塞いだ。
「お前、何勝手に見てんだよ!」
テレビを慌てて消して、涼は私に向かって怒鳴った。
その袋を手にとって、ふと思い中身を取り出した。
中身は本当にただのDVD。映画の名前すら何も書いてない。
……18年幼なじみしてるのに、私は涼のこと何も知らないかも。
涼って何が好きなのか、どんな音楽を聴くとか…
学校でどんなことを勉強してるとか、将来何を目指してるとか…
私、涼の彼女なのに……
私はDVDを取り出すと、テレビをつけてプレイヤーにセットする。
私、もっと涼を知りたい……
涼にもっと近づき……
その時。
テレビの画面いっぱいに映し出されたのは、下着姿の女の人。
その女の人に男の人が飛びかかり、下着を剥ぎ取っていく。
『アッ…ダメ、優しく、ね?』
男の人の手が、女の人の胸を掴むように揉んでいる。
頭が真っ白になり、私は動けなくなっていた。
ボーゼンと、テレビに流れる映像を見つめる。
『恥ずかしい…きて、もう早く来て』
女の人が切ない声でそう懇願する。
…な、なにこれ……
こ、これって……こんな……
ガチャッ…
「!!」
その時突然ドアが開いて、私は条件反射のように慌ててテレビのスイッチを消した。
「あれ、咲」
「りょっ、涼っ…」
入ってきた涼は、シャワーを浴びてきたらしく頭にタオルを被り上半身裸にデニムを履いた姿だった。
「あぁ、兄貴たち来た?髪乾かしたらすぐ行くよ」
「う、うん…」
私はドキドキしながら答えた。
涼の裸を、直視出来ない。
てゆーか、どうしようテレビ……
「おい、これ…」
その時、涼が床に置いたあの茶色い袋とDVDの空ケースに気付く。
「あっ…」
私が止める間もなく、テレビのリモコンを取るとスイッチをつけた。
『アァ〜〜ン!』
テレビには、女の人が顔を歪めてそう叫んだ表情がアップで映し出された。
「やぁぁぁぁ!!」
私はたまらず声をあげ、目を塞いだ。
「お前、何勝手に見てんだよ!」
テレビを慌てて消して、涼は私に向かって怒鳴った。