必死におって桜の花びらをつかもうとする佳奈子はかわいかった


「そーいえば……落ちてきた桜の花びらをキャッチできると願いが叶うんだって」


「へぇ~」


後ろからくる人が近づいてきて私たちは歩き出した。


京子ちゃんは可愛らしいことを知っている。落ちてきたメガネをかけ直して


暖かい日のなか散る桜の花びらの下を通り抜ける

「学校の桜めっちゃ散ってる!」


通学路の桜より学校の正門の方がきれいに落ちてきていた。