上の階にいく途中で声が聞こえてきた…

「いつも一緒だよ?」

「うん!」

声のする教室室の前に来た…

ガラッ…

薄暗い教室に1人…空間に話をしている影があった…

「行方不明者?」

そう声をかけると影は振り向いた…

「誰?」

顔が変わっていない?年も服装も行方不明になった時のままだった…

「カナ!離れろ!」
スズトに手を引かれた…その時未来が見えた…血まみれの私がさっきいた場所に重なる…

「こいつは偽物だ!」

「ダレなの?ワタシ…ノ…ジャマシナイデ!!」

声が響いた後に教室にあった椅子や机が宙に浮く…

「カエサナイ!コノ…コイイコ!!」

宙に浮いたものがこっちに向かってくる…また未来が見えた…今度は…

「私の出番ね!!」

レナが息を吹き掛けた空間が氷になっていく…相手の足場まで氷がはっている…

「クッ…ハナシナサイョー…!!」

「いやよ…」

「俺達の大切なものまで傷つけようとしたバツだ!」

大切なものって…私のこと?

「グゥ…イツモイッショッテイッタノ…ナーノーニィ!!」

「うるせぇ!地に迷えし魂よ…天地もといた所へ落ちろ!!」

スズトがそう言い放つと大きめの札を投げる…

「あぁぁ…!!」

白く周りが輝く…
明るさがおさまったと思うと泣いている人影があった…

「また…1人ぼっちだよ…」

セーラー服だろうか…昔この学校はセーラー服だったらしいが…

もしかしたら…

「あなた…もしかして…千代さん?」

「誰?」

「あなたは1人じゃない…」

「嘘よ!私を置いてみんな逃げたのよ?ずっと一緒だっていったのに!」

辺りが赤黒く炎のようにうごめく…

いつの間にか足元にいたウサギを抱く

「あなたのお友達でしょ?」

「ハナちゃん…」

怒りが静まったのか空間がまた白くなってきた…

「ありがとう…」

そう千代さんがいうといつもの教室に戻っていた…

「何処に行ってたんだよ!」

「心配したんだから!もう!!」

「ごめんね…2人とも…2ーAにもう一度行きましょう…」

…ー
こうして事件は終わった…行方不明だった加奈さんは自分が今まで何処に居たのか分からないようだった…

2人の被害も何とか一命をとりとめたらしい…

今日も事件はやってくる…
…ートントン…

「はい!なんでも探偵事務所へようこそ!!」