…キー…!!!

黒板を引っ掻いたような音がひびく…

「威嚇のつもりか?」
スズトが黒板と逆方向に札を投げる…

「ギャァ…!」

断末魔が聞こえてからこえてから静かになった…

「連れて行かれた…」

「逃げ足が早いのだな…」

「次は上の階だって…」
レナがすらすらと答える…

「何で分かるんだよ!」
ついにスズトが突っ込んだ

「このウサギさんが教えてくれたの…」

「そいつ…霊体じゃないか!!」

「うん…でも居なくなった娘が気になってずっと私達みたいな人を待っていたんだって…」
レナはそういうとウサギの頭を撫でる

「分かった…危ないといったら手離せよ?」

「うん!」