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いち、にい、さん、しい、ご。


私は指折りしながら、その数を数えた。


早いものだ。

あれから、五日も経った。

千崎蒼人に宣告された、“一週間”まであと二日だ。


まぁ、そんなことは最初から頭に入れてないから、いいんだけど。


私は床に散らばっている服を着て、時計に目を遣った。


要が仕事に行ってから、まだ三時間しか経っていない。

なのに、もうかなりの時間が流れたと感じるのは、気のせいか。



座り心地の良いソファに腰を落ち着ける。

要の匂いで心を満たして、体を凭れさせた。


あぁ、早く帰って来ないかな。