今日、お母様こと緑さんの協力の結果、私達は結婚をすることになった。
私の十六歳の誕生日と一緒に、今日のパーティは開かれた。
有名御曹司と、大手資本家の娘が結婚する、と言う事で、今日は沢山の投資家達が群がるのだ。
「要、このパーティが終わったらどうする?」
「そうだな、考えても無かった。まずは梓を抱きたいんだ」
「・・・率直よね、要は」
要は恥ずかしげも無く私にキスをした。
「梓、じゃあ行こうか」
「えぇ、そうね。主役が居なかったら、パーティなんてただの集いだもの」
要の差し出された手を握り、立ち上がる。
ぎしりと厭らしく軋んだソファの音に、何故か喉が渇いた。
「・・・・率直、なんて言ったけど、梓も俺に抱かれたいんでしょ?」
「・・・・・・・・お互い様」
火照った頬に手を遣り、私は歩いた。