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『っ、・・・・・・・・・・・・』


冷たい床に、体を預ける。

床よりも冷たい視線が、私の体を嘗め回した。



『何故、言われた事が出来ないのかしら?』


私は咳き込みながら、鬼のような視線のその人を、見上げた。


『次、出来なかったら・・・・・・・』


私は恐怖で声も出なく、ただ、ただ、その人が去るのを待っていた。


『今日は本城様が遊びに来ているのに・・・・、ちゃんとした格好で表に出るのよ』


その人は蹲った私の横を通り過ぎ、部屋から出て行った。



『・・・・・・・・っ、は、っは・・・・・・・、』


絞められた首を撫で、私は体を起こした。

あの人の前じゃ、息をするのも怖い。