「一週間後、君はどんな顔して俺に会うのかな?」
強気のままで居てくれたら、おもしろいのに。
千崎は呆然としている私の耳元でそう囁いて、肩に手を置いた。
「っ、う・・・・・あ?!」
突然、反対の肩に走る鈍い痛み。
首を少し捻ると、千崎が肩に噛み付いていた。
「何、するのよ・・・・・・・・!」
「本城と君の関係が悪くなるように。ほんのちょっとのマークだよ」
千崎はぱ、と私から離れると、上着を羽織って颯爽と部屋から出て行った。
肩は血で滲んだ歯型が残っていた。
あぁ、頭の中がぐちゃぐちゃで、めちゃくちゃだ。
私は混乱した頭をかき回した。