「梓、・・・・・・・・」

「ぅ、あ・・・・・・・・・・っ」


要の首に抱きつく。


温かい、要の体温が直に伝わった。



「梓を抱いたの、久しぶりだね・・・」

「だって、会えなかった・・・・・・・・」

「でももう、自由だから・・・・」


そ、と要は私の首を触った。


「・・・・かわいそうに・・・・・・・」


要は綺麗な顔を歪ませて、私を見下ろす。


「わたしは、大丈夫。だって要が居るもの・・・・」

「そうだよ、俺にも梓が居る・・・・・・・・・・・・・・
そうやって、生きてきたんだ・・・・・・」



体が熱い。

要の甘い声が、頭に響く。


ずっと、こんな感覚が続けばいいのに・・・・