「俺は死ぬまで梓を愛してるっていえるよ」


髪を梳かれて、その感触に目を閉じた。



「・・・・・・・一緒に、逃げよう?」


要に寄り掛かって、私は頷いた。


「私も要を、一生愛してるっていえるわ」

「梓は俺のもの。俺は梓のもの。絶対、一生守り抜く」


時計の針が、部屋に響く。



あと二日。


あと二日で、全てが終わる。