熱い息を吐いた。


満足してる自分と、早く存在を消してしまいたいと願ってる自分がいる。


あぁ、犯してしまった。


いや、正確には犯されてしまったの方が正しいのだろうが、私の気持ちの問題だ。



「かーわいい」
「うるさい!!」


頭上から降ってくる、聞きなれない腹立たしい声を跳ね返した。

体が熱い。


「連れないなぁ、ちょっと満足そうな顔してるくせに」


そう抜かしやがったそいつの顔を、思い切り張り手で殴ろうと思った。

が、生憎そんな気力は残ってない。

私は力なくそいつを睨み上げた。


結局、私は千崎と一線を越えてしまい、最終的には疲れて千崎にシャワーに入れてもらった始末だ。

色々気疲れして、今はもう何もする気が起きない。


さっき着たワンピースのチャックを、千崎が勝手にしめる。


「・・・一人でできたわ」

「知ってるよ。ただ、やりたかっただけ」


千崎も大変満足そうな顔で笑う。