次の日、学校へ行き、クラスの皆にあいさつをした。

けれど、いつまで経っても"おはよう"の声は聞こえてこなかった。
その代わり、理由を知っているであろうクラスの中心人物がクスリと笑っていたのだ。


昨日まで普通に話していた子たちも、目を合わせればぎこちなく逸らされる。

そういうシステムになっていた。



あぁ、また振り出しに戻ってしまったのか…


なんとも言えぬ脱力感が襲った。






家に帰ると、真っ先に2階にある自分の部屋に倒れこんだ。

親は事情を察したのか、声を掛けてこなかったが、それが逆に私の心を落ち着かせてくれた。


ここは学校じゃなくて家なのだと自覚したとたん、まるで止まることを忘れたかのように、とめどなく涙が流れた。



苦しくて、苦しくて、それでも声を押し殺して泣きじゃくった。





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