フェートは吸血鬼と狼男のハーフだ…外見は吸血鬼がメインのようだがもっている怪力はあなどれない…

「俺がカバー役ね」

後ろにいるガルスは純血の魔法使い、今足が動かないのは術を使ったと考えた方が早いだろう…

「よそ見すんな!!」

フェートが高く飛び太陽と重なった…

「くそっ…」

「いくぜデス!!」

めくらませがとけそうになった瞬間に同時攻撃という手だと思い、足元にある魔方陣を鎌で破壊する。

「何…」

「すまないが俺はここで死ぬ訳にはいかないからな!!」

後ろから近くフェートの攻撃を受け流す…

「やるじゃん…」

「お前もな…」

そろそろ体力的にもダメになってきた、足元はふらつくし目の前は霞んできた…

「でも惜しかった…」

後ろにガルスがまわっているのに気がつかなかった…
「なっ…」

両手がひかれたと思うと動きが封じられていた…

「魔方陣は…地面だけじゃない、空間にもつかえるんだよ?」

ガルスが誇らしげに話してくる…

「デス君…どうやってここから逃げるの?」

フェートの刀が首筋をなぞる…冷たく無機質なものが皮膚をさき生暖かい血が流れだす…