今日は午前の授業がなくて午後から授業に出た。

後ろの入り口の近くがあたしのお決まりの席。





ガチャっとドアが開く音がして振り返ると

「しー」

と、こそこそっと美樹が入ってきた。

「美樹ー何してたの?」

朝から授業受けてる筈の美樹が遅刻して来た。

「まあ、まあ」

キョロキョロ見ながらゆっくり隣の席に腰を掛けた。

「先輩と、会ってた」

ニコッと笑ってバッグから教科書を出す。

「堀口先輩?」

美樹は嬉しそうに頷いた。






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