「なんでそんなこと今言うの?」
あたしら冷静に返すと美樹は慌てた。
「ご、ごめん…今言うことじゃ…ないよね…」
シュンと肩を落とした。
「大丈夫かぁ?そんな怒んなって三好、な?」
先輩は真ん中に立ち、あたし達を交互に見た。
今朝の夢を見たからだ。
だから美樹の何気ない言葉が胸に突き刺さった。
ジンジンと痛む。
美樹は悪くない。
幸せそうな美樹を見て腹が立ったあたしの狭い心。
あたしは俯いた。
「三好ー。別に男を探しにサークル来いなんて言ってないぞ?みんなで楽しく飲もうって。他の奴だって三好のこと待ってるんだよ?」
優しくそう言ってポンっと肩に手を置いた。
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