「かな…め。ゆ…すけ、こ、き…ゆう…や?」





「しゃべるんじゃね。…黙ってろ」





要が悲しげに言うからあたしは黙った。




そしてお医者さんが入って来て言った。





「よかったですね。愛莉さん。…あなたはすぐにこの病院に運ばれてきたから救われたんですよ…。命は大切なものです。たとえ死にたい…なんて思ったりしても絶対にこの命は…なくしてはなりませんよ。」






「はっい…」





あたしはまた泣いた。





入院は1週間。頭の傷は髪の毛で隠れる程度で済んだらしくよかったらしい。







にしても…要たちは疲れてる顔してるなぁ。